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気まぐれに書評とか。

プロの棋士が勝負の極意について語った!―『決断力』

決断力 (角川oneテーマ21) 作者: 羽生善治 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2005/07 メディア: 新書 購入: 44人 クリック: 297回 この商品を含むブログ (562件) を見る 決断力 (角川oneテーマ21) 作者: 羽生善治 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発…

夢なんかもつな。目標をもて。

日曜日に議員のお話を聞いたので、その感想。 小学生のころに「政治家になる」と卒業文集に書き、産経新聞にいったのちに県議会議員を経て、国会議員になった議員の話。かなり波瀾万丈な人生を送っていて、たとえば北朝鮮に行ってきてそこで北朝鮮の国の幹部…

語りえぬものについては、沈黙しなければならない――『論理哲学論考』

論理哲学論考 (光文社古典新訳文庫) 作者: ルートヴィヒヴィトゲンシュタイン,丘沢静也 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2014/01/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」――この言葉に最…

使える場面は金融だけじゃない!生活でもいかせる!?金融工学―『金融工学、こんなに面白い』

金融工学、こんなに面白い (文春新書) 作者: 野口悠紀雄 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2000/09 メディア: 新書 購入: 7人 クリック: 65回 この商品を含むブログ (28件) を見る 金融工学をお堅い学問、怪しい学問だと思っている人は多いはずだ。事実、…

仮説をもって、物事に臨むことの重要性―『仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法』

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法 作者: 内田和成 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2006/03/31 メディア: 単行本 購入: 29人 クリック: 187回 この商品を含むブログ (160件) を見る タイトル、当たり前の話だけど。すくなくとも私は、当たり…

今ほど「デザイン思考」が必要とされている時代はない―『デザイン思考が世界を変える』

デザイン思考が世界を変える (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: ティムブラウン,Tim Brown,千葉敏生 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2014/05/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 読んでしまった。「デザイン」と名のつくものは買いたく…

『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?』

世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか? 作者: 戸塚隆将,208 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2013/08/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (12件) を見る 息抜きで読んだ。とても刺激的だった。 本書の著者は、ゴールドマン・サ…

「営業の達人」

今日は営業を学んできたので、そのアウトプットとして記事を書きます。もっとも、私は営業についてはほとんど未経験に近い(昔、議員事務所でちょっとだけテレアポやったなあ…)ので、ほとんど座学で実体験を伴いませんがご了承ください。 目次 どうやって、…

『経済成長神話の終わり』

経済成長神話の終わり 減成長と日本の希望 (講談社現代新書 2148) 作者: アンドリュー.J・サター,中村起子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/03/16 メディア: 新書 クリック: 10回 この商品を含むブログ (8件) を見る 現代の資本主義に疑問を抱く人は多…

軸をぶらさないということ

イマジンプラスの笹川社長のお話を拝聴。笹川社長は2003年に独立をされ、株式会社イマジンプラスを創立された社長です。現在は年商34億をこえる大きな会社となっておられます。イマジンプラスはベストベンチャー100に8年連続で選出されるなど、活発です。 今…

就活をして思ったこと。

あまり「いい」と思える企業がなくなってきたので、そろそろ就活を終わりにしようかと思っている。自分がした体験を今後、後輩のみなさんにもぜひいかしていただきたいので、思ったことをまとめておきたい(ただし数えてみたら4000字になっていたので覚悟し…

「空・雨・傘」で考える

一般的にはコンサルティングファームでよく強調されるテクニックとして、「空・雨・傘のフレームワーク」というものがある。この詳細については後述するが、一言でまとめるなら、「事実をしっかり認識して事実を解釈し、解釈を下に行動まで移せ」ということ…

【書評】『グロースハッカー』

久しぶりに「やってみたい」と思う本を読んだ気がする。 グロースハックということばが気になって、アマゾンで検索をかけてみたところ偶然出てきた一冊だった。グロースハックのシリコンバレーにおける利用事例をふんだんに盛り込んだ一冊だ。 グロースハッ…

なぜ古代ギリシアには優秀な人が集まったのだろうか

古代ギリシアには、そもそも去年の夏くらいから興味をもっていた。しかし、随分長いこと、べつのことにおわれていて興味を忘れていた。そんな中、先日見た映画「トロイ」で、再び古代ギリシアへの興味をもつこととなった。だから最近、古代ギリシアの勉強を…

『ケネディ―「神話」と実像』

キャロライン・ケネディという人が、日本の大使館に就任したというニュースが飛び交ったのはつい最近だった。最近ではひっそりとニュースから姿を消してしまったが、それだけ公務が忙しく一生懸命働いているということだろう。だが、なぜこの人が日本中から…

【書評】ビッグデータがビジネスを変える

昨年話題になったもののひとつに、ビッグデータがある。厳密には、ビッグデータを解析するための手法として、統計学が話題になったといえる。いずれにせよビッグデータの重要性の認知は年々高まってきており、企業としても戦略的に導入したいというのが本音…

センター試験の国語の平均点が低い件

もう受験は終わったので、特段気にするような話題でもない。 しかし、センター試験の国語の平均点が100点を切るのではないかというウワサが流れてきた。私は、塾で国語を教えている人間なのもあり、非常に気になったので少しコメントしておこうと思う。 古文…

無用なプライドを捨てる

就活をしていて思うことがある。 ESが通るかどうか、面接で受かるかどうかというのは運だ。通るかどうか、受かるかどうかは運だから、それを自分で操作しようとしても無理がある。だから、「人事を尽くして天命を待つ」という姿勢が大切なのではないか。 だ…

【書評】『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』―なんで潰れないのか。

真剣にビジネスをするにあたって、やはりお金の感覚がなくてはならないと思い、読むことにした。昔パラ読みし、しかも最近建築学科の友人が進めていたのを思い出し、まずはこれからと思い、(Kindleで)手にとった。 ポイントは、「利益 = 収益 - 費用」の公…

2014年はじまりました。

2014年がはじまりました。自分のお正月はとくに特別なこともなく、さっきおいしい料理を食べたところです。 昨年は、2012年以上にさまざまなことに取り組んだと思います。よくがんばったな、というのが正直な感想です。ギターやWebデザインなど、2013年はじ…

『なぜモナ・リザは名画なのか』―なぜこれほどまでの名声を得たか、そして絵の限界に迫る

モナ・リザを知らないという人はいないだろう。そのまま、あのレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた、世界でもっとも有名といっても過言ではない作品のことである。その浮世離れした美しさと、ダヴィンチ・コードをはじめとする作品で語られるミステリアスな側…

『アンリ・ルソー楽園の謎』

『アンリ・ルソー楽園の謎』岡谷公二 アンリ・ルソーという人物をご存知だろうか。 かの『社会契約論』『人間不平等起源論』で有名なジャン・ジャック・ルソーではない。『夢』『蛇使い』といった作品で有名な、ルソーの方である。彼はフランス人で、1844年…

モノを考えるということ

昨日、ひとつ自分が看ていた企画が終わった。いろいろ紆余曲折を経て、なんとか成功したといえると思う。 企画をするにあたって、感じたことがいくつかあった。簡単に、今後のために私が企画をしながら何を思っていたか、書こうと思う。 結論からいうと、き…

『それでも人生にイエスと言う』

1年ぶりくらいに、本作を読み返してみた。 フランクルといえば、代表作『夜と霧』で知られるように、第二次世界大戦期に、実際に強制労働収容所に収容された経験をもつユダヤ人精神科医である。収容所での壮絶な体験については、『夜と霧』に詳しく書かれて…

なぜ本を読んでいるのだろうか

すっかり忘れていたが、11月3日に晴れて22歳になった。 去年は目標を立てて生きようとか思っていたけれど、最近はどうでもよくなってきている。というのも――聖書にもあったかなかったかは忘れたが――「おかれた場所で花咲く」というのが重要だと考えるように…

千葉市にムスリム街

毎度毎度、非常に斬新なアイディアをお持ちの熊谷市長だが、また斬新なアイディアをおっしゃったようで、話題になっている。 「千葉にはムスリム(イスラム教徒)街がいい」。千葉市の熊谷俊人市長が14日、新たな構想を明らかにした。「横浜の中華街に匹敵…

【書評】『ゼロ』

2000年代、日本の話題をかっさらっていた人ランキングをとるとしたら、その一人に間違いなく上がるであろう人がいる。ホリエモンだ。起業を志す若者からは、あこがれのまなざしをあびた。一方で、既得権益を握る長老たちからは、敵意のまなざしを向けられた…

【書評】『チンギス・カン』

チンギス・カンという人は、私にとってはまだまだ謎の人だ。世界史の教科書では、断然クビライの方が多く取りあげられている。チンギスに関しては、突然遊牧民の中から現れ、そのトップとして彼らをまとめあげ、強大なモンゴル帝国の基礎を作った人というイ…

いくつかの本の書評

3冊ほど本を読んだので、簡単に書評しておこうと思う。 【『科学的とはどういう意味か』森博嗣】 3.11の原発事故で沸き立つ世の中を見て疑問をもった筆者が、世の中の大騒ぎの「しかた」を批判する本であった。 「科学的」というのは勘違いをうけやすい言葉…

『アナーキー・国家・ユートピア』

ロバート・ノージックが1974年に出版した、『アナーキー・国家・ユートピア』。 私が読んでいて感じた論点は、以下のとおりだった。(まだ読みかけの段階なので、正確さにはかけると思われる。) 所得移転は必要か。 必要ならば、国家はどのレベルで所得移転…