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気まぐれに書評とか。

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『それでも人生にイエスと言う』

1年ぶりくらいに、本作を読み返してみた。 フランクルといえば、代表作『夜と霧』で知られるように、第二次世界大戦期に、実際に強制労働収容所に収容された経験をもつユダヤ人精神科医である。収容所での壮絶な体験については、『夜と霧』に詳しく書かれて…

なぜ本を読んでいるのだろうか

すっかり忘れていたが、11月3日に晴れて22歳になった。 去年は目標を立てて生きようとか思っていたけれど、最近はどうでもよくなってきている。というのも――聖書にもあったかなかったかは忘れたが――「おかれた場所で花咲く」というのが重要だと考えるように…

千葉市にムスリム街

毎度毎度、非常に斬新なアイディアをお持ちの熊谷市長だが、また斬新なアイディアをおっしゃったようで、話題になっている。 「千葉にはムスリム(イスラム教徒)街がいい」。千葉市の熊谷俊人市長が14日、新たな構想を明らかにした。「横浜の中華街に匹敵…

【書評】『ゼロ』

2000年代、日本の話題をかっさらっていた人ランキングをとるとしたら、その一人に間違いなく上がるであろう人がいる。ホリエモンだ。起業を志す若者からは、あこがれのまなざしをあびた。一方で、既得権益を握る長老たちからは、敵意のまなざしを向けられた…

【書評】『チンギス・カン』

チンギス・カンという人は、私にとってはまだまだ謎の人だ。世界史の教科書では、断然クビライの方が多く取りあげられている。チンギスに関しては、突然遊牧民の中から現れ、そのトップとして彼らをまとめあげ、強大なモンゴル帝国の基礎を作った人というイ…

いくつかの本の書評

3冊ほど本を読んだので、簡単に書評しておこうと思う。 【『科学的とはどういう意味か』森博嗣】 3.11の原発事故で沸き立つ世の中を見て疑問をもった筆者が、世の中の大騒ぎの「しかた」を批判する本であった。 「科学的」というのは勘違いをうけやすい言葉…