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気まぐれに書評とか。

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】『この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」』

戦後の政治・外交・エネルギー政策。そしてバブルはなぜ起こったか。日教組とは何か。これらを縦横無尽に、しかもわかりやすく解説した一冊。 伝えられない「戦後史」 戦後史というのは学校では教えられない。なぜなら、戦後史は歴史の授業では教科書の最後…

若者と中高年の溝

すごく興味深い記事を発見したので、いろいろ考えてみる。 新入社員に対して働く目的を尋ねたところ、2000年までは一貫して5%程度しかなかった「社会のために役に立ちたい」という項目が2000年を境に急増、2012年には15%まで上昇した。また「楽しい生活を…

【書評】『武士道』

ずいぶん前だが、新渡戸稲造の『武士道』を岩波文庫版で読んだ。若干昭和初期のような言い回しがあるので難しいと感じた。できれば、ちくま新書版などといった「現代語」に訳されたもので読んだほうが頭に入ってくると思った。 「武士道」という精神性は少し…

【書評】『ハムレット』

ハムレットを読んだ。いつだったか、何かの機会に読んだことがあった。久しぶりに読み返してみたが、まず第一に「とにかく面白い」。 私が読後感じたことはひとつ。不誠実な行為はいつか自分にはね返ってくる。この一点だ。国王についてもしかり、ハムレット…

【書評】『里山資本主義』

ここ半年、今後自分が生きる世界はいったいどうなっていくのだろうということを考える時間が以前よりも増えた。就活を目前に控え、少し人生について考えるようになったためだと思う。 私が思う、今後の世界の流れのポイントはいくつかある。その中で最も大き…

【書評】『北欧学のすすめ』

寝食を忘れて読みふけってしまった。本書は、北欧を勉強したいと考えるすべての人にとって最適の一冊である。北欧に関する基礎知識が、歴史・社会・文学・デザイン・言語という幅広いジャンルにわたって凝縮されている。「北欧入門」の一冊に、ぜひおすすめ…

コンビニ冷蔵庫の件

「コンビニ冷蔵庫に入る」「ピザを顔にはりつける」といった行為が発端となり、Twitterをめぐって世間が騒がしくなっているように感じられる。それに伴って、いろんな問題点が浮上することとなったが、自分としてはいまいち納得できるものがない。 ふとタイ…