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気まぐれに書評とか。

自分の才能のなさに絶望したときにぜひ読んで欲しい―アンジェラ・ダックワース『GRIT』

最近自分の「才能のなさ」にとても歯がゆい思いをする機会が多かったのですが、「ちょっと待った」と教えてくれた一冊があります。それが『GRIT』でした。書店で見かけたことのある方も多いかと思います。率直に言って、とりあえず読んでみるに値する本だと思ったので、ぜひ読んでみてください。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

才能よりコツコツやり続けることが重要。ただし、そのやり方に問題がある

本書で一貫していわれていることは、「才能」がすべての成功を決めているわけではない、ということです。それよりもより重要なのは、何かを一貫してやり続けることの方、と筆者は言います。それを、何人もの成功者にインタビューすることで証明していくというのが、本書のスタイルです。

こう言われると、希望がわいてきますね。私自身も、才能がないんじゃないかと悶々とする日々をここ数ヶ月過ごしていたのですが、とにかくまずは目の前のことをやり続けること、そしてやり遂げることに注力するようにしました。気持ち、楽になった気がしています。

ただ一方で、筆者は、何かをやり続ける際には目的や動機が重要で、その設定を誤るといくらやり続けたとしても卓越した成果を上げることはできない、といいます。そしてその目的は、他者への貢献などが目的だとより強固な動機となり、卓越した成果を上げるにはそれが必要条件なのだといいます。多くのビジネス書に書いてあることではありますが、こう言われると妙な説得感を覚えます。

本書の内容は以上なのですが(笑)、豊富な具体例でとても読みやすい構成になっています。私自身は、手にとってみてほんとうによかったなと思っています。

実践していきたいこと

目的を定める、というのは学生時代によく言われたことなのですが、社会人になってから日々を漫然と過ごすことが多くなり、やらなくなってしまいました。手帳などに自分は何をしたいのか、何のために生きているのかなどを常に整理して書くのは大事かもなあ、と思って、これから整理しようとしています。7つの習慣とかと組み合わせるといいかも。

何かを練習する際には、PDCAサイクルを回すこと。これも、社会人になって漫然と過ごすなかで忘れていたことですが、徐々に取り戻していこうと思います。とくに毎週はじめにタスクの整理をする際、ついでに今週に何をするかを計画して、週末にできたかどうか見直す、というサイクルは重要ですね。やろう。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

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