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気まぐれに書評とか。

ゼロから理解する機械学習―斎藤康毅『ゼロから作るDeep Learning』

機械学習の勉強の最初の本として買いました。ちなみに私はど文系の政治哲学出身なので、数学はサッパリです。大学の教養の授業で、理系の学部2年目までに習う線形代数微分積分を取ったくらい。ただ、仕事で数学を使うことになったのでそれから勉強して、かろうじて確率過程がわかるくらいという数学力です。

そんなど文系でも、結構わかりやすかった。とりあえず、ReLU関数なるものはコール・オプションだし、ブラック・ショールズとおんなじかんじか〜、機械学習って究極CAPMと同じかもね、なんていうふうに、金融工学の話と強引に結びつけてなんとか理解しました。まだ使えるレベルじゃないけど、おおよそ機械学習なるものが何をやってるかはよくわかりました。

実装が豊富に載っているのも良い点ですね。数学がわからなくても、コードを読んだら理解できたところは結構あったと思います。

本書にひとつ付け加えるとしたら、計算の概観みたいな図がほしかったかなというところですね。途中まで、パーセプトロンとかが何を目標にして使われているのかつかめなかったので・・・本の最初に、そういう計算見取り図的なものがあると嬉しかったかな、と思いました。