社会人になって一冊目に読んだ本
タイトルに意味はないです!社会人になったこととついでに一冊読んだことのアピールをタイトルで済ませようと思ったらこうなっただけです。
さて、今週は資格を2つもとり、証券外務員の方は落ちるんじゃないかと心配だったけれど無事合格し、やっと入社という気分です。お疲れ様でした。
さて、それの関係で一冊読んで、結構いいと思ったのでご紹介。それは『外資系金融の終わり』という本。
外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々
- 作者: 藤沢数希
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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金融業界について勉強するならこれを入りにするといいかも
僕自身が金融業界でなおかつそういった証券会社がクライアントのところにいるものだから、この本は業界について知る上で非常にいいと思った。金融業界って内実がイマイチわかりづらいし、実際に何をやってるか把握するのは結構大変だから。
それに加え、専門用語についても比較的詳しく丁寧に解説してくれているから、知らない単語が出る度にメモってあとで見返すだけでも十分いい勉強になる。金利についてよくわからない人も、本書の3章なんかを読んでみるといい。
自分の目指す業界を相対化してみるいいキッカケに
とくに戦略コンサルを目指す人は読んでおいて損はないかも。戦略コンサルと外資系投資銀行は同じくらいの量働くといわれるが、外資系投資銀行のスタッフたちは戦略コンサルの10倍以上の給料をもらう。カネを目当てに戦略コンサルに入ろうとする人は要注意だということがよくわかる。
また金融業界に入ろうとする人にとっても格好の一冊だろう。金融業界では当たり前の話だけど、銀行の中にはバック、ミドル、フロントオフィスというものが存在する。この中で一番悲惨なオフィスはどこか?実はミドルなのだ。ミドルというのは銀行の中のIT部門などがある。だから、金融系ITに行く人は単純にどれだけ厳しい現実が待っているかをしるキッカケにもなる。
本書は、そういった業界に対する幻想を振り払い、現実を教えてくれるという点でよい一冊だと思う。