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気まぐれに書評とか。

現役の経営コンサルから学んだ3つのこと

 今日は流通経済大学にお邪魔して、とある授業(勉強会?)に参加してきました。国立の大学に通う自分としては、私立大学のハングリー精神がうらやましかったです。国立はあぐらをかいていますよ。

 さて、今日はたくさんお話しをしてもらいました。そのなかから、とくに印象に残った3つのことをここに書きます。

  1. ワークライフバランスについて
  2. 自分の思考が柔軟になるには?
  3. リーダーとはなにか

ワークライフバランスについて

 ワークライフバランスというのは、天秤にかけるのではなく、日本酒を注ぐようなものと考えるべきなのだそうです。天秤にかけどちらかを重視しようとするからどちらかがトレードオフで死んでしまう。トレードオフではなく、循環するものと考える方がいいのだそう。

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 とにかくまずはワークに水を注ぐ。そうすると、自然に並々になるまでワークというコップに水が溜まる。溜まった水は、自然にライフという受け皿の方に流れ落ちていき、そこに再び水が溜まる。さらに、水は地下水に降りていき、そこでもまた溜まる。溜まった水を、自己啓発に費やしてみる。そうするとその投資の結果が再び、ワークの方に流れ落ちてくる。

 すべては循環なのだなと思いました。二元論ではなく一元論として考えてみてはどうなのか!という議論のようですね!一元論二元論の問題についてこれ以上語るとひかれるので次に行きましょう。

自分の思考が柔軟になるためには

 この質問については、この質問そのものがナンセンスなのだとおっしゃっていました。というのも、この質問をしている時点で「人に認められようとしている」深層心理が働いているからなのだそう。

 思考が柔軟な人は、そんなことは意識していません。自分のいいと思ったことをそのまま言って、その結果まわりから「思考が柔軟だ」と言われるにすぎないのだそう。

 ただ、そんな人のためにも一応訓練方法は教えてくれました。自分の思いついたことをとりあえず人とシェアしてみることが重要なのだそうです。その際、自分の意見が否定されてしまっては自分のアイディアは発展しませんから、否定されない場を探してそこでシェアするよう心がけることが重要です。

 いずれにせよ、他人を意識するとどうしても正解を探してしまうようになりがちですから、まずは他人を意識せず自由に思考してみるのがよいかと思いました。

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 ここからは私の意見の補足なのですが、もしも本当に思考が柔軟になりたいなら=他人から「それは気づかなかった」と言われたいなら、「前提条件を疑う」という活動を行うことで、多少思考の柔軟性を担保できます。

 たとえば、冷蔵庫を販売することひとつを取ってみてもそうです。冷蔵庫を販売しようと思う際、「扉の必要性」「冷凍庫がそもそも必要なのか?」と考えてみる。――これらを考えることは、前提条件を疑う行為そのものです。そこから新しいアイディアが生まれてくるものです。

 また、IDEOのブレストのルールは、思考の柔軟性を発揮する上で非常に役に立つでしょう。

  1. Defer Judgement 判断保留
  2. Encourage Wild Ideas 突拍子もないアイディアを歓迎
  3. Build on the Ideas of Others 他人のアイディアにのっかろう
  4. Stay Focused on Topic 主題から離れないように
  5. One Conversation at a Time 一度に一度の会話
  6. Be Visual 視覚化
  7. Go for Quantity 量を求めよう

リーダーとはなにか

 ひとつ、動画を見ました。超有名な動画ですね。

 もうかれこれ数十回みた(うちの上司が好きだった)動画なのですが、やはり飽きませんね。

 この動画から、リーダーについて何が言えるか。それは、リーダーとは、「自分の信じている世界観をずっと語り続ける」人だということです。リーダーはとにかく、周りを自分の世界観の中に巻き込んでいける人間でなければならない。「でなければならない」というか、「巻き込んでいけるかどうか」にリーダーの能力があるのでしょう。

 リーダーシップは一部の人に限られた素質なのかということはよく議論になりますが、今日のお話の中で、一般の人でも自分の「世界観」をもつことは可能なのですから、したがって誰もがリーダーになりうるなとちょっと考えてみました。

 最後に補足ですが、世界観とは、ある種の理想あるいはイマージュのことを指すようです。ビジョンとも言い換えられると思います。これを、周りの人にしつこく伝え続けられるか。そして、人を自分の世界観の中に巻き込むことができるか。これが、リーダーのすべてなのです。

 この動画でいくと、最初に踊りだした人が自分の世界観をまず体現します。そしてこの人は、踊りを辞めることがありません。結局最後まで辞めませんでした。これが重要なのです。はじめに踊りだしたリーダーは、最初から最後まで走り続けなければならないのです。

 次に、人を集める等の雑務を行ったのはフォロアーだと考えられます。リーダーは、戦略などの細かい業務については人に任せてしまえばよいのです。

 こちらの動画でも、「世界観を語る」ことの重要性がよくわかると思います。また、楽しそうに指揮をすることも結構重要で、楽しそうでなければ演奏者はついてきません。ほら、カルロス・クライバーレナード・バーンスタインは、楽しそうに指揮しますよね(詳しくは動画を見てください)。

その他、学生からの質問でおもしろかったものとその解答

  1. 企業の求めるコミュニケーション能力:論理構築力、論理構成力、論理表現力
  2. イライラはどう対処すべき?:対人関係のイライラであれば、相手がなぜそういった行為に走るのかを知る。イライラの感情は否定してはならない。
  3. データを分析して情報に変え、情報を蓄積して知識に変え、知識に工夫の経験を加えて知恵に変える。
  4. モラルのない人と接するには:なぜそのような言動に走るのか、相手の本音を探る。
  5. ひとと上手に話をするには:コミュニケーションエラーが起こることを前提で話す。なぜ起こるか。それは、相手の脳内の経験や知識と自分の脳内のそれとに差があるから。あとは、言語以外のもので勝負。感情とか表情とか。

おわりに

 たぶん明日にこのページはまだまだ加筆修正すると思いますが、一応の感想等をここに書いておきます。

 ワークライフバランスについては目からウロコでした。私の入社する会社はまず間違いなくワークライフバランスなんて考えていられないくらい忙しいので、そこをどうするかずっと考えていました。

 しかし、まずは仕事に打ち込むこと。仕事も結局部活動の練習と似たところがありますから、時間を重ねれば慣れるなと。慣れたところで、改めてライフを見なおしてみたらいいかなと思いました。

 思考が柔軟になるためには、という質問だったのですが、まず前段階の「思考する」ことができていれば、必然的に思考は柔軟になると思いました。「思考する」とは、だれかの借り物の意見や知識をそのまま述べるのではなく、その意見や知識に自分の解釈を加えるということ。解釈を加えるのはひとつの自分の思考世界を作り上げることでもあります。

 なぜなら、思考するというのは一人で答えを導き出す作業で、そのプロセスは誰にも邪魔されるものではありません。ルソーの一般意志という考え方に似ているかもしれませんが、プロセスを邪魔されないのであれば、それはひとつの立派な意見です。ひとつの立派な意見は、受け売りでない限りは必ずなにかしらの独創性を含みます。

 したがって、本当に思考が柔軟になりたいのであれば、まず「思考する」ことを徹底的に突き詰めることです。突き詰め、「思考」を一心不乱に追いかけるうちに、いつのまにかあなたは思考が柔軟になっているはず。

 最後に、世界観なきリーダーは必要がないなとも思いました。そういう人はマネージャーにとどまるべきか。ただ、マネジメントをこなすうちにいつの間にか、自分の世界観はできあがっているものだとも思います。世界観ができあがったとき、マネジメントを別の人にあずけ、自分はその世界観の実現に向かって突き進めばよいと考えました。

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