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気まぐれに書評とか。

【書評】『グロースハッカー』

久しぶりに「やってみたい」と思う本を読んだ気がする。

グロースハックということばが気になって、アマゾンで検索をかけてみたところ偶然出てきた一冊だった。グロースハックのシリコンバレーにおける利用事例をふんだんに盛り込んだ一冊だ。

グロースハックはまだ出たての新技法だから、フレームワークや理論は存在しない。したがって、ケースをたくさんみて手探りでやる段階だ。それがおもしろいんだと思う。

グロースハックの肝は、「マーケティングやプロモーションにほとんど予算を割かずに、マーケティングをする」という点にある。具体的には、渋谷のITベンチャーがよく配っているシールやステッカーがあげられる。1枚の値段は100円いくかいかないか程度だろう。それをMacの背中に貼ってもらい、スタバでドヤ顔をしてもらうだけで宣伝ができてしまう。こんな旨味のある宣伝方法は今までなかった。

個人的におもしろいなと思ったグロースハックはやはり、Dropboxが行ったものだ。まずは登録させる。友人を誘ったら500MB増量してあげる。さらに、ツイートしてくれたら、Facebookで宣伝してくれたら、スタートアップビデオをみてくれたら、増量してあげる。まったくうまいことを考えるものだ。グロースハックは、これも今話題のゲーミフィケーションとも深い関係がありそうだ。

私もWeb制作をしている以上、何か付加価値を出したいとずっと考えていた。つまり、ただサイトを制作するだけではなくて、相手の広報戦略を一緒になって考えたいと思っていたところだ。だが、新聞広告や電車広告を出すお金はない。そんなクライアントは結構たくさんいる。それで、彼らに協力できずもどかしい思いをしていた。しかし、グロースハックであれば、頭をひねれば比較的カンタンに効果的なマーケティングを打つことができる。こんなうまい話、ほかにはないだろう。ぜひ実践したい。

またこの本に書かれていたことで印象的だったことが1つある。それは、広告は「認知拡大よりもいかにサインアップさせるかが重要なのだ」ということ。成果をあげなければ意味がないのだ。広告が成果をあげるというのは、要するに広告費用として投下した金額を上回る収益をクライアントに生ませる、ということである。認知拡大を目的として広告を作成するか、サインアップを目的として広告を作成するかでは、ずいぶんと手法も異なってくる。そして言うまでもなく、その場でサインアップさせるほうが、クライアントにとっては直接収益を生むことになるから意味があるということになる。この点をとくに注意しながら、今後もWeb制作をしていきたいと感じた。 

グロースハッカー

グロースハッカー

 

 

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