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気まぐれに書評とか。

大切なのは「人格者」になること

サマー・インターンシップを別段するつもりはなかった。そもそも実務経験をかなり長いこと積んできているし、「職場を知る」インターンシップならやらなくてもいいやと思っていた。

だが、世の中には「スキルアップ」をできるインターンシップがあるようで、まさにそれが今日説明を聞きに行ったインターンシップのことだった。

現役コンサルタントと実際に会って話をするのははじめての機会だった(いや、正確にはうちの役員がコンサルだったので2度目か)。彼らはやはり他のビジネスパーソン、とくにサラリーマンとは雰囲気が違う。各々が自立した「個」を持っている。コンサルはとにかく強烈だ。

今日話をしてもらったことの中でいくつか紹介したい事項があるのでメモ。これは明日からの業務に活かしていこうと強く思う。

考える力と行動力の両輪が成果を生む

「考える力」と「実際に行動する力」の両輪のバランスがとれてはじめて成果を生むことができる。これは納得である。「考える力」に頼りすぎると学者になるし、逆に「実際に行動する力」が強すぎるとただの博打投資家でしかない。

考える力は文字通り考える力だ。考えて考えて考え抜く力である。しかし、フレームワークをこねくり回す力ではない。それは、本質を常に考え続ける力であるという。たとえば、スタバのある店舗の収益を2倍にしてくださいという課題が出された時、「客単価×客数」のような公式を考えそれを答えるのではなく、「人はなぜコーヒーを求めるのだろうか」の次元まで掘り下げて考えることである。

よくロジカルシンキングを学びたての学生でやたらとフレームワークSWOT AnalysisとかMcKinsey 7SとかSCAMPERとか4PとかFive Force Analysisとか)を使いたがる人がいるけれど、フレームワークはひとつの手段に過ぎず、それ自体を知っていても何の得にもならない。むしろ、フレームワークを別次元で活かせてこそ、それは輝いてくる。

また行動力については、もちろん自分がまず率先して動くことが重要である。考えているだけではダメ。動かければなにもはじまらないからだ。私自身は自分は行動力が非常に弱いと思っている。

だが、それと同じくらい大切なのが、人を巻き込んで動かすことだという。これは伊賀泰代の『採用基準』にも書かれていたと思う。リーダーは、目標を掲げ、それを伝えながら人を巻き込んでいく存在である。

自立したハイパワーな個がハイレベルなチームを生む

お話によれば、その会社のチームはまさに「サッカー」のチームであるという。先日日本代表も見出しと同様のことを言っていたけれど、自立した個がそれぞれの力を最大限に高めてはじめて最高のチームはできあがる。

これは並大抵のことではないと私は思う。大体の場合は組織に頼ってしまいがちだからだ。でもそうではなくて、むしろ組織なしでもやっていけるようなレベルにまで自分を高めることが大切なのだと思う。

その点でコンサルタントの人たちは、他のサラリーマンとは違った雰囲気を放っているのかもしれない。明らかに一人ひとりの目つきが違うなと思った。

人格者になる―人格を磨こう

今日の話の中で最も意外に感じたけれど、とても本質を突いていると思ったものがある。それが、「人格を磨く」という点である。これはビジネスをする上では一番基礎に位置づけられるものなのだそうだ。

考えてみれば、自立したハイパワーな「個」になるためには、自分自身が優れていなければならない。それはもちろんスキル面においても当然のことだが、何よりもひとりの人間として優れていなければならない。

人格を磨こうというのも変な話だけれど、コンサルタントに大切なことは、なによりも「一緒に仕事したい」と思ってもらえることなのだろう。これは、もちろん自社のチーム員にそう思ってもらうことも含まれる。しかしそれに加え、何よりもお客様にそう思ってもらわなければならない。なぜなら、企業の業務改善を図るというのは生半可なことではなく、時にお客様の反発を招くこともあるからだ。そんなときに「この人についていこう」と思われる優れた人間でなければ、そもそも仕事が成り立たない。

私自身も、人格の重要性を感じたことがある。自分が何よりも人間としてクズだったので、なかなか仲間がついてきてくれなかったという経験をしたことがある。あのときは確か稲盛和夫さんの『生き方』を読んで、「人格を磨かねば」と思い、自分の生活を改めるなどの改善策を試みた覚えがある。今、自分が人格者になれているとは思わないけれど。ただ、宗教や倫理学などの勉強をしはじめたのも、無意識のうちに人格とはなんだろうか、自分とはなんだろうかという疑問を解消したいと思ったからなのだろう。

なお、本日一番ショックだったのは、「新卒に知識量や実務能力は求めていない」と明確におっしゃっていたことだった(笑)。新卒に関しては、ガッツと人柄を重視しているのだなと改めて思った。

参考になる本

今日の話はいくつかの書籍で目にしたことのあるものが多い印象を受けた。仕事をする上で大切なポイントの本質はどれも似通っているのだろうと、改めて感じた。

『採用基準』は、人事のプロが書いた本であり、リーダーシップとは何か、会社にはどういった人材が必要かを鋭く指摘している一冊である。

『生き方』は、人格を磨くこと、ど真剣に生きることがなぜ大切かを教えてくれた。

こっからが大切で、話を聞いた後は必ず「ではどうするか?」を考えなければならない。

現状で自分は行動力が足りない。どう埋めるかは悩みどころだが、しばらくは仕事をたくさんもらえそうなのでまずはそこで成果を収める。地味な努力をしていこうと思う。

同時に、日々の生活を逆算思考で過ごしたいところだ。最近は漫然としてきてしまっており、再び気合を入れ直すいいチャンスだと思う。なぜその授業をとるのか?授業をとって何を得るか?を年初に考えた。それを見返してみる。

あと、読書も。できるだけ不計画な書籍購入をしないよう、目的にそって購入するよう心がけたい。読む本は多いけれど、読む時間はそう長くはないからだ。

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